鳥取市で球体型木製スピーカーを製作する球体技研合同会社(代表取締役 廣谷全宣)が、ヨーロッパで行った販路拡大活動に、とっとり国際ビジネスセンターのエレーナコーディネーターが同行支援をしました。
同社は、ドイツで開催された国際的なオーディオ展示会「High End Munich 2025」(会期5/15-17)に参加し、出展している各社との商談を行いました。

フランスのオーディオ機器販売会社とは、昨年から商談を行っており、材質や製造法、技術改善など商談も多岐な内容になりましたが、課題を明確にすることによって価格面のみの協議に絞ることができました。エストニアと台湾の音響機器メーカーとの商談では、双方信頼ができる会社であることを伝え、今後の商談を進めていくことへの合意をしました。

また、展示会場では、様々なメーカーのブースを回り、球体スピーカーのモデル、価格、素材などの市場調査も行いました。結論としては、球体スピーカーはバラエティーが少なく、セラミック素材がメインであり、球体技研製品と他社との差別化が可能で、木製によるデザインや音響効果などの特異性をPRすることの必要性を感じました。

展示会開催地のミュンヘンにある音響機器販売のチェーン店も訪問し、本社マネージャーにつないでもらえることになりました。本社へのサンプル提供を助言し、今後の商談への足掛かりができました。また、同市内で開催されているHiFi Deluxe Munichオーディオショーを視察。フランスでオーディオ商社を経営する安田氏と知遇を得ることができました。同氏は米子市出身で、オーディオ製品を世界各地に販売しておられ、同郷でもあることから協力的で、今後のプロモーションについて同氏より助言を得ることを勧めました。

今回、とっとり国際ビジネスセンターで同行支援をした球体技研合同会社のヨーロッパでの販路拡大活動では、既存パートナーとの商談の進展、新規パートナーの獲得、ヨーロッパにおける球体スピーカー市場調査など、販路拡大に向けた取り組みが進展しました。これからも、県内企業の海外進出に、それぞれの実情に応じたハンズオン支援を行いたいと思います。