開催概要
本講演では、福井経編興業株式会社が長年にわたり培ってきた経編技術を活かし、心臓や血管の治療に用いる革新的な医療パッチ「シンフォリウム」の開発から上市に至るまでの軌跡をご紹介いただきます。
同社の「心・血管修復パッチ」は、2017年度にAMED(国立研究開発法人日本医療研究開発機構)の「医工連携事業化推進事業」に採択されました。
この医療素材は、子どもの成長に応じて縦横2倍に伸びるという特性を持ち、再手術のリスクを大幅に軽減する可能性を秘めています。
医工連携に伴う課題や規制の壁に直面しながらも、医療現場の声に真摯に耳を傾け、社員全員で夢を共有し、技術と情熱をもって数々の困難を乗り越えた開発の舞台裏が語られます。また、迷いなく信念を貫き、組織を力強く導くリーダー像は、県内における医療・産業・社会の未来を考える上で、挑戦するリーダーシップの在り方を示す、極めて意義深いモデルとなっています。
本講演は、技術革新に挑む企業のリアルを知ると同時に、信念を持って未来を切り拓くリーダー像に触れる貴重な機会です。
医療、ものづくり、経営、地域の未来に関心のあるすべての皆様のご参加を、心よりお待ちしております。
講演で学べること
■講演で学べること
経編技術を基盤とした医療分野への技術応用の実例
医療資材「シンフォリウム」の社会的意義と持続可能な医療技術への貢献
「下町ロケット ガウディ計画」のモデルにもなった、実在する開発ストーリー
医工連携・異業種融合の中でのリーダーの決断と信念
地方から世界を目指す中小企業のグローバル戦略
既存事業に安住せず、果敢に新たな領域に挑戦する経営マインドとイノベーション推進の姿勢
開催日時
2025年7月10日(木)18:00~19:30
講師
髙木 義秀氏(福井経編興業株式会社代表取締役社長)
1953年生まれ。19765年に福井経編興業株式会社入社。営業部門を経て2008年に専務、2018年より社長。福井経編興業は、ニット生地のパイオニアとして医療・スポーツ・ユニフォーム分野に展開。パリでの技術発表やラグビー日本代表ユニフォーム生地提供など、機能素材の開発にも注力。
現地会場
鳥取大学附属病院ゲストハウス棟多目的ホール
開催形式
現地・オンライン ハイブリッド形式