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賛助会員企業リポート 第14回 株式会社鳥取再資源化研究所

会社概要

企業名:株式会社鳥取再資源化研究所
所在地:鳥取県東伯郡北栄町東園583
代表者:竹内 義章
資本金:4,000万円
従業員:10名
業 種:製造業
電 話:0858-49-6230
FAX:0858-49-6288
URL:http://www.t-rrl.jp/


沿  革


平成13年 5月 株式会社鳥取再資源化研究所創業
平成14年 2月 防犯ジャリを開発
平成20年 8月 次世代・地域資源産業育成事業に採択
(「ポーラスα」による節水型野菜栽培に関する研究開発)
平成23年 9月 鳥取県リサイクル技術・製品実用化事業に採択
(廃ガラスを素材としたリン酸イオン吸着材の開発)
平成25年 4月 国際協力機構のアフリカ開発のための民間技術導入可能性調査事業に採択(セネガル)



企業リポート

 賛助会員企業リポート第14回目は、北栄町で使用済みガラス瓶を活用したリサイクル製品の研究開発及び製造を営んでいる株式会社鳥取再資源化研究所を訪問しました。

 コア技術であるガラスの無害発泡技術を活用した独自商品を用いて、乾燥地を中心とした海外展開を積極的に行っている会社です。
 同社に海外での取り組み内容や今後の展開などについてお話を伺いました。

同社商品について

 同社は、独自の特許技術を用いて使用済みガラス瓶と貝殻を高温焼成し、無害で軽量なガラス発泡材「ポーラスα」の製造を行っています。
 この「ポーラスα」は、軽石のように多くの穿孔を持った製品で、用途に応じて加工・調整することで、土壌の保水性・通気性を高める土壌改良材や工場排水からリンやフッ素を除去・低減するための排水処理材、水質浄化材として使うなど、様々な用途で活用することができます。

乾燥地での活用について

 現在、同社が力を入れているのは、「ポーラスα」の乾燥地における土壌改良材としての活用です。

 水が貴重な乾燥地では、農業で使用する水の量は重要な要素となります。
そこで同社は、鳥取大学乾燥地研究センターと共同研究を行い、「ポーラスα」の保水性等を活用した節水型野菜栽培システムを構築しました。
 同社が、モロッコにおいて「ポーラスα」を混合させた土壌でのインゲン生産試験を行ったところ、通常の点滴灌漑農法の50%の水量で生産が可能であり、さらに収量が22%アップするという結果が出ました。節水だけでなく、収穫量アップにも効果があるため、同国の研究所からも好評価を受けています。
 同社はその他にも、モーリタニア、ケニア、セネガル、オマーンなど様々な土地での試験・実証を重ねています。
セネガルでの実験の様子
セネガルでの実験の様子
 また、乾燥地で農作物をつくる際の問題として、塩害があります。これは、灌漑用水に微量に含まれる塩分の蓄積や、毛細管現象による地層中の塩類の上昇により起こると言われており、オーストラリアでは、年間に四国と同じ面積が塩害により耕作放棄になっているなど、大きな被害が発生しています。
 これに対し、同社製品の「ポーラスα」を地中に敷き詰めることで、塩類が上昇するのを阻害する層として機能することがわかりました。この土地の上にアイスプラント等の地中の塩分を吸い上げる植物(好塩性植物)を栽培することで、土壌から塩を抜き、通常の耕作地として再生することが可能となります。
 また、「ポーラスα」は軽量なため、施工に重機など使用する必要がなく、一度設置すれば長期間効果を発揮します。また、原材料となる廃ガラスも現地で安価に調達可能であるなど経済的な負担も少なく済みます。
 現在、国際連合工業開発機構(UNIDO)のホームページでは、「ポーラスα」を活用した節水型農業技術について、発展途上国に移転可能な優れた技術として紹介されています。

参考:http://www.unido.or.jp/en/technology_db/1659/

今後の展開について

 同社は、創業当時はガラス発泡材を活用した土木現場用の軽量盛土材や防犯ジャリを開発・販売していましたが、競合が多いことや類似商品も市場投入されたことから、技術開発・特許取得等を重ね、「ポーラスα」を開発するに至りました。
 現在、「ポーラスα」は土壌改良材としての成果がモロッコ政府に認められ、現地生産の検討を行うとともに、生産技術の確立等による優位性の確保に努め、また、フッ素やリン吸着など、排水処理材としての活用も進めていきたいと考えておられます。